古民家

2022年7月2日放送の「サタデープラス」
幸せ!自己流ライフ…新潟に移住し温泉宿を継ぐ夫婦の一日に密着
今回は「町の温泉宿を受け継いだ夫婦」に密着し、“幸せな生き方”を学びます。

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新潟の長者温泉ゆとり館を継いだ夫婦

きょうのご家族は。町おこしならぬ町残し。
集落が守る共同運営の温泉宿を継いだ夫婦。

その家族が住んでいるのは、東京から車でおよそ4時間半、新潟県糸魚川市。
日本の国石、ヒスイの産地としても知られ、
日本海と山々に囲まれた全域がユネスコ世界ジオパークにも登録されている自然豊かな町です。

その海沿いの集落に暮らしているのが
屋村祥太さん、靖子さん夫婦と娘の日和ちゃん、そして秋田犬のキチちゃん。
およそ6年前に東京から移住してきました。

屋村さん一家の自宅は、築年数はおよそ60年、海を望む2階建ての庭付き一軒家。
隣の神社から見えるこの夕景に引かれ、購入を決めました。

お風呂やキッチンなどの水回り以外は、すべて自分たちでDIY。
それなりに古い家だったので、かなり安く購入できたそうです。
敷地合わせて190万ぐらい。
東京でアウトドアブランドの広報をしていた靖子さん。
会社を辞め、こつこつためていた貯金をすべてつぎ込み、新潟へ移住。
仕事のあてもなかったそうです。

そのきっかけとなった出来事が2011年の東日本大震災。
東京に住んでいたのですが、物流も止まり電気も計画停電になり、
何も自分たちの手に入ってこない状況が続いてその状況がすごい怖いと思うようになり
作る側になりたいと思ったのだそうです。

一見、便利そうに見える都会での生活を捨て、厳しい自然の残る新潟へ移住することを決意しました。
当初はこの広い庭で野菜を作って、自宅で農家民宿をするつもりでしたが、
自宅から車でおよそ10分、山の奥にある別の集落に、屋村さん夫婦が働いている職場があります。
長者温泉ゆとり館という旅館です。
日帰り温泉施設と宿泊施設を兼ね備えた移住生活を豊かにしてくれる大切な場所で、この地域にとっても大切な場所。
ほどの民家が軒を連ねる小さな集落にある温泉宿、ゆとり館。
過疎化が進む集落の新たな観光資源として、平成7年に造られました。
商店が一つもないこの集落で、ゆとり館は唯一みんなが集える、心のよりどころのような場所。
そんな集落の宝でもある温泉宿を受け継ぎ、日々、おかみとして奮闘する靖子さん。
地域に溶け込むためには、相当な苦労と努力がありました。

早朝6時前、屋村家の一日は始まります。
朝一番の仕事は朝ごはんから。
ゆとり館に泊まりのお客さんがいるときは、祥太さんは宿直。
お風呂掃除や、温泉のボイラーの掃除など、早朝からやることがいっぱいです。

靖子さん、日和ちゃんもゆとり館に来たところで、みんなそろってキチのお散歩へ。
自然と触れ合いながら、集落を一周。
これが屋村家の日課です。

ゆとり館に戻れば、また仕事。
使ったお部屋の掃除は夫婦2人で協力して行います。
日和ちゃんは受け付けでお留守番。
仕事を手伝ってくれている集落の方が、遊び相手をしてくれます。
日和ちゃんにとっては、おじいちゃんのような存在。

宿の仕事が落ち着き、靖子さんがやって来たのは
集落のお母さんたちのお仕事をお手伝い。
集落のあちこちに生える、よもぎを刈り取り、葉っぱを乾燥させて、おきゅうのもぐさの原料を作る。
これも集落の女性たちに受け継がれてきた大事な仕事です。

そもそも靖子さん、東京で暮らしているときは、キッチンに立つことすらなかったそうです。
今は日和ちゃんの子育てに専念するため休んでいますが、以前は、
豪華なお料理も宿で出していたほど、料理の腕も上達したそうです。

この日のお昼ごはんはそうめん。
地域のお友達家族を招いて、ゆとり館の横にある広場で流しそうめん大会。
流しそうめん台も、ゆとり館の裏に住む方が、青竹を切って作ってくれました。

子どもがほとんどいない集落でしたが、靖子さんたちがゆとり館を受け継いだことで、
たくさんの子どもたちの声が聞こえる集落に生まれ変わりました。

午後2時、お昼寝中の日和ちゃんを背負って山へ。
ゆとり館の館長を務めていた一助さんがいました。
今も畑を貸してくれたり、野菜作りを教えてくれる、集落の師匠でもあるんです。

畑では、ジャガイモやナス、キュウリ、トマトなど夏野菜を中心に、
20種類以上の野菜を栽培しています。
畑仕事のあとは、ゆとり館でお風呂に入ります。

集落での仕事を終え、向かったのは海の近くの自宅ではなく、近所の道の駅。
お買い物とキチの散歩を兼ねて、よく家族でやって来るそう。

海と山に囲まれた新潟・糸魚川で、新たな幸せを見つけた屋村さん一家の最高の晩さんは。
海の幸と山の幸のオンパレード。
テーブルに並ぶのは、畑の師匠からもらった野菜の料理や、
集落のお母さんたちから教えてもらった山菜料理。
道の駅で買ったカニのあえ物、
カニみそ入りのおみそ汁まで、糸魚川がぎっしり詰まった食卓です。
糸魚川に来て、

山や海で暮らす人たちから学んだ
料理を自宅で作って、

家族みんなで囲む食卓、それが靖子さんにとっての最高の晩さんなんです。

まとめ

TBSテレビサタデープラスの放送より
新潟に移住し温泉宿(ゆとり館)を継いだ屋村夫婦の紹介をしました。
ぜひ参考にしてみてください。

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