ニトリ

2017年7月13日(8月31日)放送のNHK「まる得マガジン」の
「実践!一日一禅」

さまざまな禅語とそれが表す禅の心を
日々の暮らしに取り入れる知恵をお伝えします。

8回目は「おもてなし その二」

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おもてなし その二

禅語。
それは人生の教えを示した禅の修行の道しるべ。

教えて頂くのは横浜の建功寺住職の枡野俊明さん。

第8回のテーマは「おもてなし その二」

今日の禅語は「和顔愛語」 

枡野住職「和やかな表情をして、
思いやり深い優しい言葉で人と接しなさい
というのが「和顔愛語」の意味なんですが
来客を迎える際の心構えは
この言葉に言い尽くされてると思うんですね。」

おもてなしは挨拶から始まります。

まずはお客様が来た時「和顔愛語」の心で
挨拶する方法をお伝えします。

枡野住職「お客様が到着される前に直前に
門であるとか玄関の前に出て出迎えて
お迎えをするというのが一番丁寧ですね。

お出迎えの時の挨拶なんですが
ここで気をつけて頂きたい事があるんです。

挨拶の言葉とおじぎを同時にしない
という事なんです。

まずは相手の顔を見て
言葉を言い切ってからおじぎをして下さい。

日本古来の言い方で『語先後礼』と
いうふうにいいます。」

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語先後礼とはまず言葉で相手を歓迎してから
そのあとおじぎをする事です。

枡野住職「こちらのほうがはるかに
お出迎えをしてるという
メッセージ性がこちらが高いですよね。」

枡野住職「川村さん、出迎え3歩 見送り7歩
という言葉ご存じですか?」

川村「それはお出迎えの際とお見送りの際に
歩くという事ですか?」

枡野住職「そうなんです。」

出迎えの際は相手に3歩歩み寄ってから
あいさつします。

見送りの際は去って行く相手の後に従い
7歩進みます。

相手の姿が見えなくなるまで
その場に立ち続けましょう。

逆に見送られる側は
相手を立たせたままにしないように
最初の角を曲がって
視界からいなくなるのが心配りです。

川村「もてなす側もてなされる側にも
どちらにも和顔愛語が必要なんですね。」

枡野住職「そういう事ですね。
おもてなしとは相手のためにできるかぎりの事
を尽くすという事が
大事だという事だと思います。」

枡野住職「さて8回にわたって
禅の言葉とその実践方法を
ご紹介してきましたがいかがで
ございましたでしょうか?」

川村「取り入れやすくて意外と身近な事が
とても禅の中に詰まっているんだな
というふうに感じました。」

枡野住職「日々されている生活そのものが
全て禅に通じているんですよという事ですね。」

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