2017年5月22日放送のNHK「ガッテン」は
「筋肉!血管!免疫!あの栄養素で体ごと強くなるSP」
低栄養を防ぐにはたんぱく質を取ることが
重要です。
スポンサードリンク
70歳以上の3~4人に1人が低栄養
厚生労働省の調べによれば、
70歳以上の3~4人に1人が低栄養、
いわゆる「栄養失調」の恐れがあると
わかったそうです。
栄養の低い人にはそうでないひとの2.3倍程度
要介護や死亡の可能性があるとの調査結果も
あるとのこと。
87歳の枝川さんは7年前、
歩いている時につまづくことが増え、
階段で転び骨折したことがあったそうです。
その原因として挙がったのが「低栄養」。
医師によると手術適応になる骨折患者の
殆どが低栄養だといいます。
枝川さんは食べることが好きで、
1日3食きちんと食べており、
低栄養との診断を疑問に思ったそうです。
アルブミンとは?
枝川さんに足りていなかったのは「アルブミン」と
言うものです。
人間ドックや健康診断などの血液検査で
知ることができます。
それが「アルブミン値」という検査項目です。
アルブミンとは血液中のたんぱく質で、
体にたんぱく質が足りているかどうかの
目安になります。
これまで国内外の様々な疫学的調査から、
アルブミン値が4.0g/dLを下回ると
様々な病や症状が現れる危険性が
高まることが分かっています。
アメリカで4000人以上に調査した所、
アルブミンが低い人は高い人に比べて
心臓病の危険度が1.2~2.5倍になることが
分かりました。
また肺炎のかかりやすさもおよそ9倍に
なるといいます。
高齢者が寝たきりにならないために
食べると良いものはお肉、魚、大豆、卵などの
タンパク質を取ること。
特にお肉は一度アミノ酸に分解され、
それが組み立て直されることで様々な種類の
たんぱく質になりのたんぱく質を
効率的に増やすのに優れた食品なのです。
しかし、意外な理由でお肉を食べない
高齢者が急増しているそうです。
先ほどの枝川さんも息子が
巣立ってしまったことや、
肉が好きな夫が亡くなったことが
きっかけでした。
現在は、1人暮らしで
大好きな野菜を中心とした食材や
たんぱく質は1日1回食べる魚のみで
肉や卵が食卓に並ぶ機会はなくなったのです。
10食品群チェックシートで低栄養を防ぐ
低栄養を防いだり改善させるのに、
大きな効果を持っているのが
「10食品群チェックシート」です。
スポンサードリンク
これは、低栄養を防ぐのに必要な
10食品を一覧にしたシート。
肉・魚・卵・大豆・牛乳という5食品がたんぱく質。
そして、油・緑黄色野菜・海藻・芋・果物は、
そのたんぱく質を効率よく働かせるために必要な5食品です。
その日に食べたものを量に関わらず、丸をつけます。
1日3食の合計でo.kです。
つけていくと一番丸がつきにくい食品は肉で、
その食品に気をつけて摂取していくと
自然とたんぱく質の量も増えていくというものです。
一日で丸が7つ以上つけられるような
食生活がすすめられています。
チェックしたシートを見て
栄養が足りなさそうだと思ったらチーズなどを間食をして
たんぱく質を補うのもよいとのこと。
ただ、腎臓病の方はたんぱく質を摂取しすぎると
健康に影響を及ぼす事もあるので
医師との相談の上で量を決めることが必要です。
秋田県大仙市では、市が65歳以上にシートを配った所、
たんぱく質の摂取量が増加して
低栄養の恐れがあった人の割合が
2年間で大きく減ったそうです。
チェックシートはHPからダウンロードできます。
低栄養を防ぐお弁当おアドバイス
高齢者を対象にした宅配弁当では
タンパク質がしっかりはいっています。
こうしたお弁当には現在国が注目していて、
宅配弁当のガイドラインまで作成し
高齢者の栄養のサポートに本腰を入れています。
しかし、宅配弁当も料理も難しい方へのアドバイスです。
購入するときは主食、主菜、副菜が
整ったお弁当を選びます。
幕の内弁当などはたくさんのおかずが含まれているので
10食品を摂りやすいので理想的です。
60歳を超えたら低栄養に要注意です。
ただしカロリーのメタボが気になる人は
摂り過ぎは気をつけます。
お弁当には乳製品がつきにくいので、
牛乳などを一緒にとるのもおすすめです。
親の寝たきりを予防する魔法の声かけは
「もっと肉たべるようにしなよ」
とのことでした。
スポンサードリンク