2016年1月23日に放送された「サタデープラス」の中の「スタディプラス」。
このコーナーでは、最近人気が高まっているさまざまな「学びの教室」を特集しています。
今回は番組MCを務める小島瑠璃子がいけばなに初挑戦。
小島瑠璃子が入門した教室は京都の未生流笹岡の華道一日体験コース。
教えてくれるのはイケメン華道家として女性誌などでも人気が高い笹岡隆甫さん。
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生け花の1:√2(1:ルート2)の法則
小島瑠璃子はいけばなはまったくの初心者。
しかもいけばなといえば、かなりのセンスが問われるイメージがあり不安を抱えて教室を訪ねます。
しかし教室に通っている諸先輩は
「1時間で名人気分になれる」
「数字を知っていれば簡単にできる」
と話す。
というのもこの教室最大の特徴は、
花をいける際にある法則を知っていれば誰でも美しくいけることができる
というもの。
たったの30分で活けられる究極の法則が1:√2(1:ルート2)の法則。
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家元が教える華道一日体験コース。
1回4320円 週に4回。
家元の直接指導は不定期
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笹岡先生「生け花っていうのは、誰が生けても美しく生けるテクニックを学ぶ場所なんですよね。
まずは自由に、生けてみましょうか。」
まずは、一切の予備知識なし。
自分のセンスだけで生けてみます。
そして、生けること1時間。
小島瑠璃子「出来ました。いかがでしょうか?」
笹岡先生「すてきですよ、初めてとは思えないぐらい、上手に生けられて。」
小島瑠璃子も褒められてうれしそうです。
ちょっと細かいことを言えば、トルコキキョウやバラが、正面から見ると裏向いて見えてしまうんですよね。
顔を観賞者のほう、見る人のほうに少し傾けてやるだけで、クオリティーが変わってくるかなと。
このユリとこのトルコキキョウ、高さが一緒になっているので、これを変化をつけてあげると、もっと一つ一つの具材のよさが見えてくる。
すべての枝に異なる意味を見いだそうというのが、生け花の、そういった変化を捉えれば、より一個一個の花を際立たせるようなデザインになるんじゃないかと思います。」
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上の説明を要約すると
・花は鑑賞者の方に向けること。
・高さを変え全ての枝を目立つように。
そしてこの教室。
センスがなくていいのは、あるものがあるからなんです。
それは寸法表。
笹岡先生「いけばなというのは、設計図が決まっていて、それに合わせて作り上げるプラモデルみたいなもの。これがその寸法表。」
こちらの教室では、まずは書かれたサイズどおりに枝を切り、それを生けていくんです。
使用するのは、いけばなでは相性がいいとされる松とバラ。
本当にメジャーでしっかり測って切ります。
笹岡先生「すべての長さの比率なんですけれども、正方形の1辺と対角線の比率、数学でいうとルート2対1という比率で枝の長さが決まっているんですよね。」
ルート2はおよそ1.4。
つまり1対1.4の比率で、すべての枝の長さが決められているということなんです。
だから、この数値さえ分かれば、誰でも簡単に生けられるのです。
あとは設計図に従い、ヨットの帆のようなきれいな二等辺三角形が出来るように生けるだけ。
たったの30分で、設計図どおりの生け花が完成!
小島瑠璃子「植物の種類も、2種類ぐらいでシンプルなんですね。」
笹岡先生「そうです、基本の型っていうのは、あまりたくさんの花を使わないんですよね。
明治大正期に生まれた花の型なんですけれども、大体2種類が基本です。
木と草というふうな取り合わせですよね。」
決められた長さに切って、決められた形に生ける。
なので、センスはいらないということなんですね。
笹岡先生「意外とロジックなので、本当に誰でもできると、でも最終的にはそれを破って、新しいものを作らなくちゃいけないんですけれども、その前段階として、基礎を勉強するのが、生け花教室。」
笹岡先生「生け花っていうのは、完璧なものよりも、不完全なものを尊ぶ傾向にあって、緑の元気な葉っぱの中に、1つ、2つ、虫食いが入っているような、そういった不完全をあえて演出する場所ですよね。」
このように、数字に裏打ちされたロジックだけでなく、生け花独自の演出法なども教えてくれるのが、この教室の魅力。
この1対ルート2の法則さえ知っていれば、湯飲みに枝を挿すだけで、ほら、こんなすてきな作品に。
感想
なんか生け花の概念が変わっちゃいますね。
でも花を花瓶にさすときも1対ルート2の法則を活用するとよさそうですね。
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