視力回復

2016年10月5日放送の「ガッテン」は
「これって見間違い?目の異常が引き起こす大事件」。

最近「ものが見づらくなった」と感じることありませんか?

それ、視力低下や老眼ではなく色覚異常が原因かも!

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目の錯覚&色覚異常

去年ネットで話題になった2タイプの色に見えるドレスは
人によって違う色に見えます。

大島麻衣さんは「青と黒」に見える、
笑福亭笑瓶さんは「白とゴールド」に見えるといいます。

本当のドレスの色は青と黒でした。
これは目の錯覚によるもの。


主婦の加藤さんは2年前、料理中にコンロの炎が
髪の毛に引火してしまいました。

慌てて水をかけ火を消しました。

普段から火は鍋底からはみ出さないように
気をつけていたのですが、
実際ははみ出していたのです。

加藤さんは剣道5段の腕前。
今も子供たちに指導を続けています。
白内障など目の病気もありません。

色の見間違いによるものでした。

これは着衣着火といい、
年間100人以上が亡くなっていて
60才以上の1割が経験しているとのこと。

靴下で実験

異なった色の複数の靴下を同じ色にセットする
実験を街で通行人に同じ実験を行いました。

少し暗い室内で行ったため
紺色と黒を見間違える人が多く、
年齢層が高くなるほど間違いが多かったのです。

これは加齢による色覚異常。

また同時に色覚検査を行ったところ、
20代をピークに、加齢によって色が見分けにくくなる
ことがわかったのです。

青色が見えにくくなる理由

年を取るとともに、青色が見えにくくなります。

その理由は眼球には色を感知するための錐体細胞が
3種類(赤・緑・青)があります。

その中で青の錐体は全体の5~10%しかないため、
加齢によって青から見えなくなっていくのです。

さらに加齢により水晶体が黄色く濁ってきます。

黄色は青い光を通しにくいため
ますます青が見えづらくなるそうです。

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なぜ青錐体が少ないかというと、もともと人間は
はるか昔、海の生き物だったといわれています。

水の中で暮らすには微妙な青の濃淡を見分ける
必要があるため青の錐体は大事でした。

けれども進化とともに陸上に上がった生き物は、
あまり青を見分ける必要がなくなったため
青錐体の数が少なくなったと考えられています。

20~70代の60人に火力を一定にした
コンロの青い火を見てもらい
高さが何センチだったかを答える
実験を行いました。

20代は平均6センチでしたが、
70代では3.8センチに。

高齢者は、よく見ていても青が見えない
ということがわかったのです。

若い時より色の見分けは難しくなっていることを
自覚したり、周囲の人が注意してあげたりすることが
大事です。

加齢による色覚異常でおきる例

加齢による色覚異常でおきる“見間違い”の例

・靴下のはき間違い
・5円玉と50円玉の見間違い
・化粧が濃くなる
・階段の踏み外し最後の段に気づかず、転倒してしまう
・着衣着火

青以外にも”白と黄色””赤とオレンジ”
なども見分けにくくなります。

加齢による色覚異常かどうかを知るには?

より簡単に分かる方法
1.紺や黒の靴下・服をよく間違える
2.雨粒が見えにくくなる

「標準色覚検査表(SPP)」
(第2部、あるいは第3部)で
知ることもできます。


色覚異常の対策は昼光色の照明

色覚異常の対策は照明の工夫。

ポイントは青みがかった白が特徴の昼光色の照明。
電球色と呼ばれる照明に比べ、青の成分が多いのです。

その分、紺や黒の違いが分かりやすくなります。

家の中でも明るい昼光色の照明を使う事で
階段の段差が見えやすくなったり、
クローゼットで服や靴下の色が見分けやすくなったりします。

更に昼光色には物だけでなく文字を見やすくする効果も。

でも料理をおいしく見せるのはちょっと苦手。

そこで最近注目されているのが
スイッチを押すごとに色を切り替えられるタイプのLED電球。

目的や時間に合わせ照明の色を変える。
そんな工夫をする事で色覚の低下を補えるのです。

色覚異常を直したいと思うかもしれません。

けれども錐体細胞は治せません。

しかし、黄色く濁った水晶体は白内障の手術で
人工レンズに取り換えられます。

なので、白内障を治せば
ある程度は戻る事はできるそうです。


感想

コンロの火については私も心当たりがあります。

火を弱火にして「あれ?消えちゃった?」と思って
火をつけ直そうとすると、ちゃんと火はついていたり
することがありました。

気をつけます(-_-;)

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